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筋肉が減ってしまう、「高齢者の危険な筋トレ」とは?

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「低栄養」とは、簡単に言うと「栄養失調」のことで、タイプの3種類があります。

「エアロバイク」で低栄養に!?

 宮城県に住む90代の女性Aさんは「足腰をしっかり鍛えないと」トレーニング用の自転車を一生懸命こいでいます。
ところがあまり食欲もありません。
そんな中、廊下で足腰に力が入らなくなり、転倒して骨折し、結局歩くことができなくなり、要介護状態。

Aさんは、運動量に対して明らかに栄養摂取量が足りなかったため、筋力が低下してしまったのです。

社会との関わりが途切れることで起こる低栄養も
宮城県内の80代の女性Bさんは、夫と仲良く暮らしていましたが、足腰が弱ってきたため、徐々に外へ出ることが面倒になり、日常の活動量も減っていきました。

Bさんは「趣味の会」に行けなくなったことがきっかけで、生活に張り合いがなくなり、活動量が低下したことで食欲も落ちて、低栄養状態になってしまったのです。

 今回紹介したのは特別な事例ではありません。一人暮らしや高齢夫婦だけの世帯は特に心配です。買い物に出かけても、重いものを持つことができないと、肉や魚、卵、乳製品など筋肉を作る「たんぱく質の豊富な食品」を十分に買えず、「ごはんと味噌汁と漬物」だけの食事になっているかもしれません。今は「ネットで注文できるスーパー」など便利なシステムがありますが、インターネットで買い物ができるような高齢者はごくまれです。

(塩野崎淳子 在宅訪問管理栄養士)
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