PR

川柳のすすめ

スポンサーリンク
えがお
大人気!フリーペーパーえがおとは
Pocket

おはようございます。
今回はえがお川柳の新垣先生からの創刊当時のコメントを掲載致します。
2017年11月に頂いたこの原稿は変わることなく川柳の魅力を教えてくれます。
今月11月末までのお題は「ずるい」です。ぜひ投稿をしてくださいね!
投稿はこちらです!

ーーーここから原稿を再掲載しましたーーー

 『サラリーマン川柳』や『シルバー川柳』など、川柳が相変わらず人気です。ユーモアたっぷりの作品は、毎年マスコミでも大きく紹介されますから、楽しみにされている方も多いでしょう。
 川柳には二つの「よむ」があります。書き分けると「読む」と「詠む」。「読む」は、人の作品を味わうこと。「詠む」は、自分で川柳をつくることです。先ほどの『サラリーマン川柳』や『シルバー川柳』を楽しみにしているのは、前者の「読む」ですね。川柳はもっぱら「読む」ほうという方はとても多いのですが、そんな方々には「詠む」楽しさもぜひ知っていただきたいと思います。
 川柳には、約束事らしい約束事はありません。ですが、大切なものはあります。三つあげるなら、「五七五のリズム」「ゆたかな日本語の表現」、そして「ものごとに敏感に反応する、心の柔軟さ」でしょうか。なかでも、三つめの「心の柔軟さ」が一番大切です。
 心の柔軟さ、などと言うと、「頭がカタイから、私には無理」などとつい難しく考える方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。私たちの心は、意識的に、あるいは無意識に、日常のさまざまな場面でめまぐるしく動いているのです。楽しいな、うれしいな、面白いな、きれいだな、いい匂い、美味しそう、これ欲しい、腹が立つな、大嫌い、悲しい、許せない――。ほらね。
 こんなふうに忙しく動いているご自分の心に、まずは敏感になってください。そして、積極的に自分から心を動かしてみましょう。外出しなければできないわけではありません。テレビを見たり、ラジオを聴いたり、本や新聞を読んだり、映画を観たり。もちろん、人の川柳を読んで、あははと笑うだけでもいいのです。いろんなことに心を動かす、いわば「心のストレッチ」が、心の柔軟さのポイントです。心が動けば頭も動きます。心のストレッチは脳トレにももってこい。
 この川柳欄では、毎回課題をお出しします。課題をヒントに、心と頭を動かし、発想を広げてみましょう。そして、難しいことは考えず、まずは五七五にまとめてみてください。はじめのうちは、多少の字余りはかまいません。でも、五七五のリズムには、相手(読者)の心にすっと飛び込む力がありますから、大事にしてください。
 川柳作家・川上三太郎の言葉に「わが句はわが子、愛して誇るな」という言葉があるように、作品は自分の子どもも同然です。せっかくの作品ですから、できれば見た目もきれいに整えてあげましょう。ひらがな、カタカナ、漢字など、日本語は豊かです。どんな表現をすれば読者によりよく伝わるか、そんなことまで意識できれば上出来です(誤字脱字にはくれぐれもご注意を)。
 さあ、ご一緒に川柳を楽しみましょう。

ーーーここまで原稿を再掲載しましたーーー

新垣紀子(しんがき・のりこ)
「月刊オール川柳」元編集長。NHK文化センターほか川柳講座講師。サンデー毎日「ラブYOU川柳」欄選者(隔週担当)。著書に『川柳で乗り切る人生のデコボコ道』『恋川柳』『三省堂名歌名句辞典(近現代川柳担当)』など。『林ふじを句集 川柳みだれ髪』(ブラス出版)編集担当。

今月11月末までのお題は「ずるい」です。ぜひ投稿をしてくださいね!
投稿はこちらです!

Pocket

タイトルとURLをコピーしました