
高齢者が転倒したら…速やかにチェックすべき4つのポイント
後々のダメージが深刻になることもある高齢者の転倒。転んだ親本人が対処できないことも多いだろう。家族としては慌てずに、適切な対処をしたいところ。そのために速やかにすべきこと、やってはいけないことを頭に入れておきたい。「速やかにチェックすべきは骨折や脳の損傷がないかどうかです」と、セコム医療システム取締役 ケアサービス部の武石嘉子さんは言う。「これらがある場合、動かすことで状態が悪化することがあるので、できるだけ転倒したときの姿勢のまま、【1】意識の有無【2】骨折による腫れ、変形、機能障害があるか【3】嘔吐、出血があるか【4】痛み、吐き気、不快感があるかをチェックしてください。1つでも当てはまれば、緊急の処置を要する可能性があります。落ち着いて救急車を呼びましょう」 一見して大きなダメージが見られなくても、簡単に対処不要と判断するのは不安だ。「頭を打ったときによく発症する硬膜下血腫は、脳からの出血が頭蓋骨のすぐ内側の硬膜下にたまり、脳を圧迫するもの。出血が急激に起こる急性硬膜下血腫は、すぐに意識障害などが起こりますが、ジワジワと血腫ができる慢性硬膜下血腫の場合は、打撲した直後は無症状。打撲...続く