プラチナ世代交流フリーペーパー
えがお 令和2年2月号 1月15日発行
誰にでも何事にも ありがとうを忘れない
今月の表紙は 太田善朗さん 84歳
昭和10年4月1日東京都の御徒町生まれ。
↑五歳の頃、左から父親・太田さん・ 祖母・叔母 (拡大したため明瞭ではありません)
生後すぐに森の石松で有名な静岡県周智郡森町に転居。魚釣りが大好きな少年だった。 中央大学法学部卒業、職歴は都市銀行の銀行員で仕事一本の毎日。36歳で副支店長、40代で支店長に抜擢。支店長時代に窃盗犯の逮捕に警察と連携したお手柄も。 当時は部下から「鬼軍曹」や「瞬間湯沸かし器」と噂された。 26歳のとき3歳年下の女性と社内結婚し、一男二女を授かる。奥様から「寝言でも銀行の数字ばかり言っていた」と言われたり、「夕食を作っても定年までに数回しか食べなかった」と言われるほどの仕事漬け。
現在長男は国立大学の准教授、長女は東京都の保健師、次女はプロのリコーダー奏者として活躍している。 港北区には約40年前に生活を移した。57歳で定年。
長女と一緒に↑
これまでとは全く別の第二の人生が始まる。ビーグル犬のまるチャンを飼う。早朝と夕方早くに散歩の品行方正な日々を送る。
社会福祉を学ぶためにNHK学園社会福祉コースの二年の通信研修を受講。その後海外の福祉事情を視察。「みんなと共に共生できる地域社会づくりの喜び」を悟り、即実行する。
銀行員生活も良かったが今の方が最高だよ、と話す。
今は自分のできることに積極的に取り組んで、成果を楽しむ余裕もあるとのことだ。 銀行員時代に労働組合の中央執行委員として一年間働いたことが退職後に生きていると語る。
地域で相互に支え合う仕組みを作るためナルク東横浜を設立。子育て支援び~のび~のには理事として応援。
今は幸せですかと聞くと『これ以上の幸せはないよ。この年になると「足るを知る」ことがよくわかる』 不平不満ばかりに気を取られると不満にしか見えない。それぞれの個性や能力を生かして社会に貢献することこそ幸せの源と話す。
現在は高山右近の研究者として連載五回目を執筆中であるが、二年半後には単行本出版を目標にしている。
右近の「一期一会」を大切に受け止め、心を込めたおもてなしを信条とする太田さん。 同人誌まんじ編集長としても活躍中だ。
これからのプラチナ世代へのアドバイスは、と尋ねると「誰にでも何ごとにも有難うを忘れない」と教えてくれた。
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