入院したら“病気”になった! 高齢者が陥りがちな5つの機能低下とは?
高齢者医療の詳しい医師が『入院関連機能障害』に警鐘を鳴らしている。 「入院関連機能障害は、入院の原因と別に、入院によって新たに生じた機能障害のことです。例えば、“肺炎で入院した患者さんが、点滴治療を受けて安静にしていたところ、意識障害が起こったり、歩行困難な状態になったりして、退院後に介護が必要になった”という状態をいいます」 ふくろうクリニック等々力(東京都世田谷区)院長の山口潔 70歳以上の入院患者の3人に1人にみられるという報告もある。一旦発症すると元の状態まで回復できるのは3割程度で入院関連機能障害がきっかけで亡くなる人もいる。 なので出来る限り「在宅で通院治療などを活用しやむを得ない時以外入院させない」 入院関連機能障害は2つの要因と言われている。 “リロケーションダメージ” (環境変化に対する心身の影響) はせん妄という意識障害の一つで、幻覚、興奮を引き起こすことがある。 これが認知症を発症させたり他の機能障害を引き起こし死亡リスクを高める “廃用症候群” (“安静(不動ともいう)がもたらす全身の機能低下”) 以下の問題が考えられる。↓ 1 筋肉を使わないことで筋力が低下す...続く