プラチナ世代交流フリーペーパー
えがお 令和2年5月号 4月15日発行
今月の表紙は 関谷あつ子さん 74歳
昭和20年9月15日、茨城県稲敷市上之島の農家の7人兄弟の末娘。
実際は兄と姪4人の6人兄弟のような環境。
ラジオから流れる島倉千代子、美空ひばり、畠山みどりらの歌を聴くうちに歌好きになる。
母は東京生活経験のある人。
歌や踊り、料理や裁縫もこなす華やかな人。
中学校では発表会で、佐原女子校では文化祭で頼まれて歌を歌うことがあった。
放送部の校内放送を担当。
雑誌の表紙や美空ひばりのプロマイドを鉛筆で描いて部屋中に貼っていた少女時代。
高校卒業後、デザイン専門学校に行きたかったが実際は無理。
ならば、と親類の紹介で都はるみ、三沢明美などの服を作る仕事に就き東京大井町で働く。住み込みの縫い子として入社したが、持ち前の社交性を認められて営業の仕事を担当した。
実の兄が「悪い虫がつかないように」と川崎市中原区の家に毎週末呼び寄せた。
そこで紹介された謙司さんと、翌年21歳の時に結婚。
そこが「おがさや」と言う食堂だった (←表紙の写真参照)
1年だけが新婚生活で息子を産むとすぐ食堂の手伝いをする。
以後の20年間、お店・家族・子育て・家事・町内会・学校と目の回る毎日。 長男が大学、次男が中学入学した昭和63年に家を建て、今までの住居で商売を検討。「誠実に向き合えばどんな商売も同じ」と言う信念でスナック業界に踏み込み、7月「ワイズタイム」開店した。
カラオケで歌の練習をしていたら歌の教室に通う従業員が歌の先生に聴かせたいと歌の先生が来店。
2ヶ月間レッスンを受け大会に出ると合格。
歌の練習を師範卒業と教授との免状も取得。
大切にしているものは「身体や健康。4年半前に心臓大動脈瘤の手術をした。夫も20数年前に胃がん、3年前に胆嚢手術もした。
自分の生活信念や人生を何より大切にしていきたい」と話す。
商売はいかにめぐりあいを大切にするかと言うものに集約される。
プラチナ世代を迎える人にアドバイスをお願いすると「相手の気持ちを尊重することが大切。
そしてめぐり逢いを築いていけばやりたかったことは実現できるはず。
そういう夢を持っていてもらいたい」と話してくれた。
幸せですか?と尋ねると自分自身に問いかけるように「もちろん幸せです」と語る。
「子どもが目の前に住んくれて、すぐ会うことができ、自分の仕事があり、そして豊かな人生がある。今になってよく実感する。どんな仕事でも同じ、誠心誠意お客様に接していけば気持ちは必ず通じると主人が話したことを今体験している」。 今でも夫婦でドライブをして行きつけの喫茶店に行って話をする。 夫婦であっても個人対個人。互いに話ができる相手の人生を大切にし共有することができる。
これから絵のレッスンに行きたいと、えがおで語るあつ子さん。
ご夫婦で表紙に登場してくれた最初のプラチナ世代さんになりました。
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