えがお歌壇0715

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2020/7/15 8月号 えがお歌壇


こんにちは。今月のお題は糸です。すこし難しかったかもしれません。 早速歌を見ていきましょう。


雲の糸画きゆく六機と屋上に手をふる白衣の人等映さる 鈴木宗子

鈴木さん、好調。これは航空自衛隊の医療従事者への感謝飛行をテレビでみたものだとおもうのですが、どこにも感謝とか医療と言う言葉がでてきません。読者には情景を伝えて、ただ、想像させるだけでいいのだと思います。


白衣への感謝を贈る青空にふわりと浮かぶ白糸の雲  啓児

偶然にも坂井さんが同じ題材で投稿されました。この歌も白糸の雲が優しい感じでとてもいいとおもいます。「白衣への感謝を贈る」で、航空自衛隊の飛行だということがわかりますね。


風呼んで揺るる岸辺の糸柳散歩の人の頬をなでをり 遠山三四藏

雰囲気が伝わる一首。糸柳が風を呼んで揺れるという情景がよく伝わります。長い柳なので、実際に散歩している人の頬を撫でたのでしょう。


牛肉と玉葱おじゃが「糸こん」と我が家の煮物のレシピは舌ぞ 道家俊雄

煮物に入れるものを次々と書いていって、最後に目分量というか舌で味加減を決めているのでしょう。おいしそうな煮物ですね。


おかあさん ちひろ描きし絵本あり雷の激しき刻の間ながむ  北川幾代

雷は(らい)と読むのでしょう。雷のおどろどろしさといわさきちひろの絵本のやさしさが対比されています。


人間の魂揺らす糸並ぶバイオリニスト天使の魔術   陣内良輔

バイオリニスト天使の魔術という表現がいいです。本当にバイオリンは魂を揺らす糸のようにみえますね。


作品応募 短歌 題は 

短 歌 の 題

七月末〆 虹

八月末〆 雲

九月末〆 麦