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在宅医療がなぜいいの?

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えがおがおすすめするキーワードは「在宅医療」と「地域包括ケア」
この2つの課題はとても密接に関係しています。

えがおでは 
地域で暮らす高齢者が
いつまでも住み慣れた場所で
住み慣れた自宅で
安心して医療を受ける機会を大切に活用しながら
自分らしく大切な家族とともに
信頼できるサポートを受けながら
さいごまで暮らし切る

ことを大切にしています。
この2つのキーワードにぴったりな専門医の城谷先生を取材しました。

質問
最近よく聞く地域包括ケアと、その中の「在宅医療」という言葉の味を教えてください。

城谷典保先生の答え

在宅医療とは
自宅で安心して生活できるよう医師や看護師が自宅に訪問してくる医療。
住み慣れた家で自分らしい生活をしながら療養でき、健康保険も使える事もメリットです。
在宅医療では患者さんの健康状態や生活環境を把握し、予防的な対策や24時間365日、急変の対応ができるため、救急搬送や入院への依存度を下げ、人生さいごのお看取りも行えます。
、と理解しやすい言葉で話してくれたのは新横浜在宅クリニック院長の城谷典保先生です


在宅医療を推進してきた城谷先生が大切にしていることそれは
高齢者が住みやすく地域で安心して暮らせる「地域包括ケア社会」をみんなで作ること
と城谷先生は解説。


大学病院で消化器外科の手術を多く手掛けてきた城谷医師は、30年前から在宅医療の必要性を認識し、各地で多くの患者さんを見守り、看取ってきました。


病院診療の課題
現在の病院診療は急性期の治療に特化しています。

入院期間も短く患者が退院し家に帰ってくる時、医療用具を付けてくることがあります。このままでは外来へ通院することも難しい。
退院後をどう暮らしていくか本人・家族とも途方にくれるわけです。

実際の事例です
大きな病院から寝たきりで「残念ながら数週間でしょう」と言われて帰ってきた80代の女性がいました。
在宅医療では
城谷先生はケアマネジャーや訪問看護師と協力して在宅医療を行った結果、半年以上も自宅で暮らし本人も家族も納得し天寿を全うしたことがありました。
在宅医療では患者だけでなく家族も介護者も対象と考えて包括的に診るのです。

生活状態、家族の関係性や状況はもちろん、本人の体力や医療的な視点と合わせて、医師は全体のコーディネートを行う職種と考えることもできます。
病気を診るのか、その人の人生をみるのかまた普段からケアに関わる家族、介護ヘルパー、看護師たち全体の指揮も大切なのです。
次回は地域包括ケアについて城谷先生に監修していただきます。


監修してくださった城谷典保先生のプロフィール


新横浜在宅クリニック院長・医学博士・消化器がんを中心に外科医療に従事、東京女子医科大学病院で在宅栄養法・在宅緩和ケアで在宅医療支援を行い、患者と家族のその後の生活を診る。在宅医療は、患者とその家族の生活の両方を診るもの。これに関わることは医者冥利につきると語る。月間約200人以上患者の訪問診療を行い、在宅医療現場で日々活動中。ご相談は平日9時から午後5時半まで

新横浜在宅クリニック 新横浜2丁目3−3 新横浜ウェストビル 4階 · 045-548-5228

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