先生より一言
今はかき氷に押され気味の心太ですが、甘味何処等には未だに健在。黒蜜、酢醤油、辛子などでさっぱりと食します。昭和の味でしょうか。次号は「夕立」ゆだち、白雨、驟雨の傍題があります。夕立雲、夕立後、夕立 晴、様々な詠み方ができます。兼題の投句 が少なめです。ふるって御投句下さい。
俳句 | 作者 |
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付き残る二筋三筋心太 | 文雄 |
心太すする姉妹の恋愛論 | ゆう子 |
心太店にたいくつさうな猫 | フミ |
潮風に揺るるすだれや心太 | 遠山三四藏 |
心太やさしき杜の風に会ふ | 喜美子 |
日の闌けて沼面は昏し花菖蒲 | 京子 |
居酒屋の大きな魚拓夏料理 | 京子 |
簡潔な友の手紙や瓜の花 | フミ |
山の名の御神酒で祝ふ山開き | 清治 |
卯波へと十万トンの離岸かな | いちお |
青畳妻は王なる昼寝人 | 征正 |
白詰草記憶の中の首飾り | 由紀子 |
くちなしの香りの中の決意かな | 久子 |
梅雨寒し自然破壊の進行中 | 玲邦 |
次回は「夕立」です。
奮ってご応募お待ちしています。