2019年7月15日えがお歌壇

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編集部よりひとこと

「雨」とひとことで表現できますが、その種類から趣き、思い出されるものは数えられるものではありません。雨それ自体が懐かしい思い出と一つの出来事になっていますね。それぐらい人々の心に深く刻まれている雨。今回の投稿はその表現の多様さがうまく描かれています。雨の世界を堪能してください。

 

作品作者
雨にぬれひときわ彩るあじさいの息づかいある多摩川台公園大石規余江
雨あとの樹々においたつ奥入瀬の緑ひときわ水面に映える大石規余江
空梅雨に農家の人らの目に映る哀しいまでの澄んだ青空 陣内良輔
雨なんて好きなんてのは未だ触れず好いた男女の傘だけなんて大野一成
寂しいと声に出さない紫陽花の変わりの泪鎌倉は雨実果
「雨は冷たいけど…」あの夏の君の浮かんで傘はずし歩く栗原悠次
雨雲の広がる空の変わり様幸せ逃げる雷の音剣持政幸
空陰りゲリラ豪雨の胸騒ぎ夏の一瞬切り取ってゆく橋本靖至
雨の音静かに昔思い出すいろんなことが在ったなあと真理子
雨の中晴れるのを待つ寂しさは何十年も変わっちゃいない渡辺弘
雨の日は黄緑色の傘さして両生類の仲間になろうひじり純子
通り雨奏でてたのは初夏の風ハープの音色包まれてゆく近藤和康
窓につく雨粒冷たく光おり一人暮らしの日曜の昼渡辺かおる
あの年の集中豪雨の瞬間はスローモーションごとく永遠大井紀美子
雨の中私のような悲しみを背負う少女を芯まで濡らす桜庭歌夢

 

次回は「海」です。

以下のフォームからも受け付けています。

ぜひご応募お待ちしております。

 

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