高齢になってからスマートフォン向けのゲームアプリを開発したことで知られる若宮正子さん(82)=神奈川県藤沢市=が2日、高齢者とデジタル技術をテーマにした国連での会議で基調講演した。若宮さんは自分の経験を交え、デジタル技術を活用すれば高齢者もやりたいことができると思えるようになると訴えた。
若宮さんは英語で講演。物忘れをしがちな高齢者にカレンダーのアプリが便利であることや、離れて暮らす家族や友達とのやりとりにビデオ通話が役立つことなど高齢者から見たデジタル技術の利点を列挙した。
さらに、表計算ソフトを使って高齢者にも親しみやすい幾何学模様のデザインを考えたり、高齢者向けのアプリを開発したりしたことなど自分の活動を紹介。「どうすれば高齢者が元気で大切な役割を担い続ける社会をつくれるか、国連も考えてほしい」と話した。
若宮さんは80歳を過ぎてからアプリを開発。講演終了後、「多少緊張したが、言いたかったことはある程度通じたのでは。今後はデジタル技術になじめない人をサポートする活動がしたい」と話した。(ニューヨーク 共同)
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