えがお歌壇

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2020/6/15 7月号 えがお歌壇

こんにちは。今月のお題は春です。今月はさっそく歌を見ていきたいと思います。よろしくお願いします。


母と子のボール遊びをする露地に雨やわらかに降り始めたり 鈴木宗子

秀吟です。直しありません。お母さんと子供がボール遊びをする路地があって、そこにやわらかい雨が降ってきた。単純な描写ですが、ぬくもりが伝わってきます。


約束は今日の12時 チェンバロの和音のような雨のなかゆく くも

初案は「約束は今日のpm12:00」でしたが、ここで変に凝って読者を混乱させなくてもいいかなと思い、あえて12時と音数律にそわせてみました。チェンバロの和音のようなやわらかい雨なのでしょう。


外壁にムンクの「叫び」描かれゐる工場あれど「叫び」聞こへず 北川幾代

初案は「木々若葉ざわめき工場外壁のムンクの叫び聞こへずに過ぐ」少し要素が多い感じです。工場の外壁にムンクの叫びが描かれてあったということと、その声が木々の若葉で聞こえなかったということ2つのことを言おうとしているため、どちらか一個に絞ったほうがイメージも明確のように思います。あくまで一例ですが直してみました。いかがでしょう。


園児らがみんな蛇の目の傘を持ちあめあめふれと大声上げて    啓児

初案、園児らの 眼に驚きの 蛇の目傘 あめあめふれと 大声上げて、でしたが、啓児さんのお歌、一字開けはしないほうがいいように思います。驚きのという表現が、ちょっとオーバーかなと思うので、すこし自然になるように直してみました。いかがでしょう。


影とずれたら捕まえてやる雨のなか鏡の道に映る犬ども 赤島志織

初案、「雨が降る 鏡の道に映る犬影とずれたら 捕まえてやる」 影とずれたら捕まえてやると言う表現が面白いです。ここははっとさせるべきところなので、このように直してみました。一方で、鏡の道がややわかりづらいです。もう一つヒントがあるともっといい歌になると思います。


作品応募 短歌 題は 

6月末〆 糸 

7月末〆 虹 

8月末〆 雲