高齢者への虐待353件 続柄は「息子」が36.8%最多

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 宮城県が発表した2016年度の高齢者虐待に関する調査結果によると、県内で確認された高齢者への虐待は353件で、前年度から57件増えた。障害者への虐待は28件(10件減)だった。
 相談・通報があった高齢者への虐待は668件(85件増)で、家庭内が642件(79件増)、介護施設が26件(6件増)。うち52.8%が市町村の実態調査で事実が確認された。
 家族からの虐待は352件(60件増)で、女性が約8割を占めた。暴力などの身体的虐待が72.5%で最も多く、言葉による心理的虐待が42.8%で続く。続柄は息子が36.8%で、夫19.7%、娘15.7%の順となっている。
 介護施設での虐待は1件(3件減)で、80代男性への心理的虐待があった。市町村は施設に改善計画を提出するよう指導した。
 障害者への虐待は85件の相談・通報があり、うち事実が確認されたのは32.9%だった。家族による虐待が25件に上り、障害者福祉施設は3件だった。
 高齢者虐待が増えた要因について、県長寿社会政策課は「疑われる事象を発見した際、早期に通報する意識が高まっている」と分析。「事態が深刻化する前に対策を講じるよう市町村と連携する」と話した。

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