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シベリア 抑留体験を、 紙芝居で 伝える ボランティア 語り部。

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 小柄で優しい笑顔の成田富雄さん(88歳)港北区地域活動支援センターの紹介でお会いすることができた。昭和4年12月15日生まれの成田さんは14歳の時、生まれ故郷の兵庫県から満蒙開拓青年義勇軍を志願して満州に赴く。それから3ヶ月ほどして敗戦。その後3年以上も捕虜としてシベリアやヨーロッパに抑留された。
帰国して結婚、子供たちを夫婦で精一杯育て上げた。その後仕事も一段落つきあのシベリア抑留体験を絵に残してみたいと思いついた。しかし小学校しか出ていない自分にもできるか不安だったが持ち前のチャレンジ精神で仕上げた。その絵を高田地域ケアプラザの美術展に出品したところ「もっと見たい!」との投書が舞い込んだ。
 「それなら」と一念発起し抑留などの体験を上下巻40枚の絵に仕上げた。絵を書いた当時の説明をするうちに次第に紙芝居になっていったと語る。紙芝居を紹介すると戦争資料として保管したいとの依頼が相次ぎ現在でも永久保存になっている施設もある。
 満州の孫呉訓練所、終戦後のシベリアのセントカン、またオレンブルグでの抑留生活からナホトカを経由して舞鶴港に戻ったところまでの大作をボランティア語り部として紙芝居を持って伺ってくれる。
記者は全ての作品を読み聞かせしてもらった。その最後には、心を打つ感謝の言葉で締めくくられる。

お問い合わせは045〔531〕2710FAXで成田富男さんまで

naritasan

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