自宅で転倒などで搬送された高齢者 5年間に都内で25万人超

東京消防庁によると5年で31万人の高齢者が救急搬送された。
そのうち25万人(80%)は転んだり転落したりしてけがをした人だった。
多くのケースは「自宅内」で起きていて半数が入院が必要な状況だった。
中でも階段踏み外しによる転落、電化製品のコードに足を引っ掛けて転倒というケースが多い。
家族や周囲の人に「怪我をしやすいケース:階段付近やコード」を共有し注意してほしいとの事。
長年高齢者施設で勤務してきた経験からすると「転んでしまう」時はいきなりやってきます。
そのほとんどのケースが「さほど痛くない」けれど後からじわじわ痛くなり「救急搬送」になり「大腿部骨折」になってしまいます。
私が経験したのは「後ろ側に尻餅をつくように転んだ」ケースですが見た目に大きな変化がなく、ころんだ本人も「平気平気」という場合が多いです。
高齢者施設ですので電化製品のコードが床に有ることはありえませんし、階段を1人で昇り降りすることはありません。
平坦なごく普通な場所でも起きるのですから注意は必須です。

入院はほぼ2週間
その間に手術をしますが認知症のある方は拘束されてしまうことが多いようです。
いきなりの環境変化で、まったく知らない場所で生活を始めるのです。
また、急に「あれをしてはだめこれもだめ」と言われるから混乱してしまいます。
その結果、家に帰ろうとして点滴を抜こうとしたり、排泄用品を外してしまおうとしたりするので拘束(のような状態)になってしまうのでしょう。
(そもそも転倒するまではトイレに歩いて自由に行っていたのですから濡れた下着のままが不快に感じるのは当然です)
諸事情が重なるのでしょうが入院すると認知症の状態が進行してしまったり、妄言が出てしまうケースも少なくありませんでした。
もちろんその後の生活で安心した歩行が難しくなり、家を出なくなり、お布団の中で過ごすことが多くなる・・・車椅子移動になることも多いです。
このような事後のことも考えると「幸せな老後」から遠い状態になってしまう可能性が大きくなります。
そのためにも家族だけでなく周囲がお互いに声かけあって「転倒や転落」を防ぐことは大切だとお思います。

自宅で転倒などで搬送された高齢者 5年間に都内で25万人超