震災の年、2011年の訪問介護の時でした。
「たった5段の階段が降りられなくて半年も玄関から出ていない」
「テレビと壁が友達だよ
でも何も返事してくれないよ」
そんな高齢者さんのお宅に「手伝いに行きたい」と何度も思いましたが介護保険では困難です。
住み慣れた家で暮らしている人も困りごとを解決できずに諦めているようでした。
私の暮らしている地域にも「困りごとを抱える高齢者」がたくさんいることに気づきました。介護士として介護することも考えてもみました。
しかし私が貢献できるのはどれだけ頑張ってもひと月で100人ぐらいでしょう。
「ならば経験を生かして『フリーペーパー』を作ればもっと多くの方々に私らしい貢献を届けてることができる、と確信しました」
毎月掲載される活動情報をみて、参加してみたい団体に連絡をして、自分の予定を見て日程を決める。
当日が近づくと「洋服は何を着て行こうかしら」
「シャツにアイロンをかけようかな」「口紅はどこだったかしら」ワクワクする気持ちになるはずです。参加して他の方と会話して、知らないうちに楽しんでいるうちに「えがお」になっている自分に気づくはずです。
「最近出かけることが増えてなんだか若返ったようだよ」同じ地域の方々が少しずつ交流を進めていく…。
外出する日が増え、皆さんと交流する機会が増え、笑う回数が増え、そして「えがお」が増える。
地域の中に「えがお」があふれだしたら、今度はあなたが次の支援が必要な方へ手を差し伸べてください。
「役割があるって素晴らしい」
私はそのために「えがおの仲間」を作ります。
みなさんで一緒に作ってください。写真の得意な方、取材をしてみたい方、文章が得意な方、地域のお店や配布の方法に詳しい方は、ぜひアドバイスをお願いします。
皆さんの活動が「えがお」の発展の原動力です。
地域の高齢者の方々隅々まで届けることができるようになる最大のエネルギーです。
どうぞ皆さんのお知恵を、お力を貸してください。
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